ええっと、終わらない仕事を片付けようと机に資料を広げてみたものの、テレビから流れてきたのでついつい見入ってしまったこのドキュメンタリー。
90年代のブリットポップの盛り上がりと終焉をまとめた内容なんだけど、考えてみたら私まさのど真ん中の世代。大学時代周りで流れていたブリットポップは、当時「流行ってるなー」ぐらいの感覚だったけど、イギリスでは労働党が18年?ぶりに政権奪還したのと関連したムーブメントだったのかと思うと、現地ではすごい盛り上がりだったんだろうなぁと。何も知らずに聴いてたけどね。
誰しもが自分の学生時代のスタンダードには郷愁を感じるものだと思うけど、なんだか私はものすごく懐かしいというか切ない気分になりました。
なにせ就活で受けた会社で デーモンが言った『ブリットポップは死んだ』についてエッセー書いてたもん。大してわかってなかったけど。
つまりこのドキュメンタリーの カートコバーンの死から(ブリットポップは)盛り上がって、ロビー・ウィリアムズの登場で終わる、という時間は、そのまんま私の大学時代にあてはまるわけで。(ロビー・ウィリアムズがソロで成功したときなんて、もう働いていたから、なんかもうぜんぜん親近感ないもん)
だから、私の中ではガールズ&ボーイズ」の時のデーモンアルバーンなんですけど、なんかちょっぴり太って登場したのには、もうとってもショックですよ! なんか同じ時間の経過がより一層ショックですよ。
しかも 当時メディアに煽られたオアシスとの確執関連の話のときの、屈折した話しっぷりにはなんかもうかわいそうにすらなる・・・。「自分の人生に重大なダメージを及ぼした」的な発言をしていて、いまだ乗り越えられないのか?(いやゴリラズ売れてるんだからいいんだろうけど)
ほんとになつかしーい、そして微妙にはずかしーい気持ちにならされるこの映画、しいて言えば、マックイーンの画像なんて一瞬で、ブリティッシュ・ムーブメントには、ファッション関連でも、ガリアーノ(現ディオールのデザイナー。当時フランスの大メゾンがイギリス人を立てることは衝撃的だった。ゴルティエとかめっちゃショックだったと言ってたもん!)とか、マックイーン(数年前はジバンシィのデザイナーをやってた)の登場で熱いものがあったんだから、もっと取り上げてほしかったなー。ポップにはあんま関係ないだろうけどさ。